「TOPPA!!!TOPPAN」のCMでおなじみのTOPPAN。印刷のイメージが強い同社には、実はオフィス内装の企画・設計・施工を行う部門があるのをご存じでしょうか?今回は、TOPPAN株式会社の生活・産業事業本部 環境デザイン事業部 コンストラクション本部 空間企画部の方々にcocosyスタッフがインタビューを行い、どんな事業を行っているか突撃取材してきました!
実は取材まで「印刷会社」のイメージがとても強くありましたが調べると本当にたくさんの事業を行っているのですね、驚きでした、、!今回はオフィスの内装などを手掛けるエクスペース事業について詳しくお聞かせください!
お話を伺った人
「expace®」は「ex」と「space」をかけ合わせた造語で、お客さまの想いを実現することをコンセプト。「ex」には「extra(特別な)」「experience(経験)」「excite(ワクワク)」など、「共感・感動」を演出する意味が込められている。「expace®」について詳しく▶
TOPPAN 山田様:5年ほど前、環境デザイン事業部の事業理念、「あしたを、ここちよい空間(セカイ)へ」という想いを込めてexpaceを立ち上げました。元々は、建物を建てる時に使う建装材(素材・部材)を販売している事業部だったのですが、そこから、よりもっと自分たちでいろんなお客様に提案ができることがあるんじゃないかということで始めたのが、空間演出事業 expaceになります。
cocosyスタッフ:なるほど。そうだったんですね!expaceと他社を比較した「強味」はどこになるのでしょうか?
TOPPAN 大池様:TOPPANは幅広い事業領域を持っているので、 そこで生まれる新商材、新技術をすぐに取り入れることができるということが他社にない強みです。例えば、電源のオン・オフでガラス面を曇らせたり透明にできる自社開発した技術などオールTOPPANの技術・商材を活用しつつ、お客様の要望に寄り添った家具の選定等をメーカーフリーで行うことでお客様の課題を解決する空間を提案しています。
cocosyスタッフ:最新の技術や素材が使えるのは開発力に長けているTOPPANさんだからこそですね!家具も自社の要望に合わせて提案してもらえるなら、最適な提案が受けられそうです!
cocosyスタッフ:どんな企業がexpaceのソリューションとマッチしそうですか?
TOPPAN 大池様:どのような企業もマッチすると考えています。弊社はお客様が抱えている課題を、お客様と一緒に明確化して、解決に導いていくことができるので、どういうオフィス空間にしたらいいか悩まれているお客様に対してしっかり支援できると考えております。
悩みを一緒に解決してくれるのは心強いですね!
長く使うオフィスですので、お客様の悩みをまずしっかり聞くことを心がけています!
cocosyスタッフ:TOPPANという企業ならではという強味はありますか?
TOPPAN 山田様:TOPPANは住まいに関わる事業を長くやっていますので「生活に寄り添った空間」をご提案できるということが1つの強みです。ワークプレイスコンサルティング(企業や組織のオフィス環境を最適化するための働き方の調査・分析から、新たなオフィス提案を行うサービス)の中で、どんなオフィスを作ったらいいのか課題すらわからないお客様に対しても、きちんとリードをして、より良いオフィスを作り上げていけるところが強みなのかなと思っています。
はい、長年の培った実績を皆様にご提案できます!
なるほど!TOPPANさんがサポートしてくれるなら心強いです!
「日経ニューオフィス賞」とは
一般社団法人ニューオフィス推進協会及び日本経済新聞社が共催する、先進的なオフィスづくりを審査・表彰する賞。日経ニューオフィス賞を受賞した際のコラム▶
日経ニューオフィス賞について調べたのですが、とても素晴らしい賞でなかなか受賞が難しいと思います。受賞された時は、会社の皆様もとても喜ばれたのではないですか?
そうですね。会社でもかなり反響がありました。
受賞してからの会社の反応や、関わってきた企業様の反応も教えていただけますか?わくわく!
TOPPAN 大池様:日経ニューオフィス賞は、狙って取れるようなものではないという、オフィス業界では歴史ある賞で、我々もこの賞を受賞できたことを大変ありがたく思っています。社内でも「すごいね」と多くの社員が言ってくれました。受賞したexpace officeは、実際に社員が働いているところを見ていただけるような、ショールームを兼ねたスペースになっており、見学していただいたお客様からも、大変良い反響をいただいています。こういうオフィスだったら若手の離職率が下がるのだろうなとか、こういうオフィスだったらモチベーションも上がるよね、行きたくなるよねというような、ありがたいお声をいただいています。
働いている人の顔が見られるっていうのがすごくいいなって思いました!オフィスだけを見てもらうよりも、そこで働いている人の顔が見られるというのはすごくいいですよね。expace officeの良さがもっとわかるというか…
ありがとうございます、そうなんです!
最近ですね、名古屋にexpace office CHUBUという新しいオフィスができまして、東京だけではなく、名古屋、東海地域のお客様にも幅広くこの我々が働いてる姿と新しい働き方を見ていただきたく、事業を展開しております。
私も見に行ってみたいです!
cocosyスタッフ:expace officeの特徴として、オフィスの中央部分に「ダイバーシティエリア」というエリアがあると聞きました。「ダイバーシティエリア」を作ってからのスタッフの反響はどうだったのでしょうか?
ダイバーシティエリア
TOPPAN 山田様:TOPPANにはいろんな部署があります。営業だったり、開発だったり、我々企画であったり。そういういろんな部署とちょっと集まれるようなエリアを作りたいという思いで、このダイバーシティエリア を作りました。立ち会議ができたり、座ってミーティングもできる。 作りも完全に囲むスタイルは取ってなくて、仕切りを使い、少し緩くしたレイアウトを組んでいます。
真ん中にあるダイバーシティエリア、これがすごくいいですよね!緩やかに集まれる仕掛けがいいのかもしれませんね。そこから人の話がどんどん出てきそうというか。なんかこう…バチッと分かれちゃうと、本当に縦割りになってしまって、部署間の繋がりが減ってしまいそうですが、緩く分けるくらいでちょうどいい、みたいなところがこれからの働き方なのかなと思いました!
cocosyスタッフ:コロナ禍も落ち着いてきましたが、以前と働き方もオフィスも変わりましたか?
TOPPAN 山田様:だいぶ変わったと思います。コロナ自粛が明けた直後の状態から、さらに働き方は変わってきて、今は出社率やコミュニケーションをすごく大事にしていて、やっぱり人と人との繋がりですとか、 そういうものをすごく大事にしたいということに社員が気づき、出社率がだいぶ上がっています。
リモートと出勤のメリハリがあるのもまた良いのかもしれませんね。
そうですね。最近の働き方としては、メリハリもすごく重要な要素なんじゃないかなとは思いますね。
ラウンジエリア
ソロブース デュオブース
カウンター席
cocosyスタッフ:expace officeを作りを始める前に社内のアンケートなどを取ったのですか?
TOPPAN 大池様:expace officeを作り始める前に、全社員に対するアンケートはもちろん、 各部署の若手2名ずつにヒアリングを行い、「今のオフィスの課題はなんですか?」という、いろんな角度からの質問をしました。そこから見出した課題の1つが、部門間の交流をもう少し取りやすくしたいね、という意見がありました。他にも、ウェブ会議ができる部屋を増やして欲しいとか、いろんな働き方ができる場所が欲しいとか、みんなの声でオフィスを成長させたというところが今回のオフィス作りのポイントになります。
新しいオフィスは、完全フリーアドレスにすることで、他の部署の人との物理的距離を近め、偶発的なコミュニケーションも促しております。
わあ、何だか働いてみたいです!大池さんも働きやすくなりましたか?
そうですね。私が仕事で関わる上で必要な人とコミュニケーションが取りやすくなったというのはもちろんですが、直接関わりがない他の部署の人であっても、少し興味がある話題をしていたらそこに入ったり、今までにはなかったコミュニケーションの広がり方ができていると思います。
cocosyスタッフ:新しい環境になったことで、仕事でも変化はありますか?
TOPPAN 大池様:グループアドレスからフリーアドレスにしたことで、個人の働き方の選択肢が増えた、自由に働けるようになったことで、それぞれの生産性は上がっているのだろうなと感じています。我々が立ち上げた時のコンセプトの裏テーマは「そうだ、会社に行こう」でした。会社に来たくなるオフィスというのも目的の1つになっていて、このオフィス作りの時がコロナ禍真っ最中ではあったのですが、オフィスってやっぱその人と会うこと、人とリアルに会話をすることが、オフィスのある意味だよねというようなところから、コミュニケーション重視した作りにしてます。
expace officeは会話がしたくなる工夫が随所にあって、生産性が上がる仕事の話も多くできるだろうなと思いました。
cocosyスタッフ:TOPPANの皆さんが働きたいオフィスとはどういうオフィスだったのでしょうか?
TOPPAN 大池様:やっぱりこのオフィスに行くと仕事がはかどるな、というオフィスにしたかったのが1番です。例えば2時間後に出ないといけなくて、ぱっと短時間で集中して仕事をしたいという時に、立って仕事をするのを好むのか、座る方が効率はいいのかは、その人それぞれの仕事の仕方によって全然違うので、いろんな選択肢を与えてあげる、働く選択肢を増やすというのはとても大事にしていたことです。
すごく納得です!あと、カフェエリアのスペースを広くしているのもいいですよね、ドリンクも充実してそう、これも仕事の生産性につながるのではと思いました!
カフェエリア
TOPPAN 山田様:そこも働く場所の選択肢の1つとして捉えています。カジュアルに雑多な会話をしながら相談したい時とか、ふらっと相談したいことがあるんだよねという時に、仕事仲間を連れてカフェの方に行って、一緒にコーヒー飲みながら相談を気軽にできるみたいな。そこで働く人が 円滑なコミュニケーションが取りやすい設計にはしております。 休憩時間も、働きなさい・・・ということではないです。ちょっと仕事の話に何か紐づいて雑談ができるような空間、かつ、その仕事の話をしなくても、くつろいでチーム力を高めてもらうみたいな使い方もできるというところがポイントの1つではありました。
すっごくいい!!社員への愛をすごく感じます!
cocosyスタッフ:TOPPANさんが考える今後のオフィスはどのような形だと思いますか?
TOPPAN 山田様:世の中ではかなり出社すべきみたいな雰囲気が出てはいますが、出社して何をするかというところも含めて、働き方をもっと考えていくべきではないでしょうか。よりオフィスとはどういうスペースなのかということを、考える時期に来ているのかなと思います。何のために出社するの。とか、出社して 誰と会いたいのかとか、よりコミュニケーションを取らなくてはいけません。それをアシストできるような オフィス作りというのを我々がしていかなくてはいけないかなと思います。 あと、環境も守っていかなくてはいけません。我々も環境を重視した商材というのを開発しながら、どういう風にウェルビーイングを目指すべきか、働き方と環境をどう対応させるかということを企業様にご提案しながら、TOPPANならではの提案というのを続けていけたらなという風に考えております。
働く人への思いをとても感じます。良いオフィスを作ることは社員を大切にすることになりますよね。最初に話していただいた離職率を減らしたいにもつながりますよね、行きたくなるオフィスであれば、自然と離職率も減りますよね。
良い関係で社員と仕事ができることが一番ですからね!
TOPPANさんの「expace(エクスペース)」いかがでしたでしょうか。今までと違った印象を持った方も多いのでは?expace officeは見学可能との事ですので、もし、これからのオフィス作りの参考としたい方は是非一度見学してみてはいかがでしょうか?
環境デザイン事業部の皆様、今回はどうもありがとうございました!
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