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今人気のオフィスラウンジとは?導入するメリットとポイントを解説

今人気のオフィスラウンジとは?導入するメリットとポイントを解説

業務の作業効率をアップさせたり、社員同士のコミュニケーションを活性化させることを目的として、オフィスの移転時に「オフィスラウンジ」を導入する企業が増えているということをご存知でしょうか。

これまで1日中自分のデスクで作業し続けるのが主流だったオフィス環境でしたが、気分に合わせて働く場所を変えることで、自分のリズムで効率的に業務を進められるという点が大きな魅力です。

本記事では、オフィス移転時にオフィスラウンジを導入する魅力と、導入時に意識したいポイントについて解説します。

1.オフィスラウンジとは

「オフィスラウンジ」とは、ラウンジのようなゆったりとしたリラックスできる雰囲気の中で、機能的に働ける空間のことを言います。

ソロワークやミーティングといった働く用途としてだけでなく、仕事の合間にリフレッシュしたり、ランチタイムにゆったりとくつろいだりすることも可能。時にはイベント会場や会議室としても使用できる多目的さが特徴で、企業様によって「カフェテリア」「多目的スペース」などといった呼び方をしている場合もあります。

オフィスラウンジの雰囲気は企業によってさまざまです。1人でくつろぎながら仕事ができるカフェスタイル・スタジオ型が特に人気ですが、大きなソファーを置いている企業や、ハイテーブルとチェアをメインに配置してる企業も。

これまで一般的だとされていた「執務室」というスタイルとは異なり、社員1人1人が場所に縛られず、自分の気分に合わせて働く場所を変えられるようにレイアウトします。

2.オフィスラウンジを導入するメリット

多くの企業が移転時に導入しているオフィスラウンジですが、導入することによるメリットは大きく分けて4つあります。

1)集中力や業務効率が上がる

オフィスラウンジを導入するメリットの1つ目は「集中力や業務効率が上がること」にあります。

これまで一般的だった「1人1席」という執務室型のワークスペースは、1日中同じ場所で仕事をしなければなりません。そのため、人によっては集中力が続かなかったり、志向が行き詰まってしまって新しいイメージが浮かばなかったりすることも少なくありませんでした。

オフィスラウンジを導入し、社員がその時の気分に合ったワークスペースを選択できる環境を整えることで、適度に気持ちを切り替えながら、気持ちを新たに目の前の業務に集中して取り組むことが可能になるのです。

また、効率的に業務を進めるためには、適度な休息やリフレッシュも必要です。執務室型のワークスペースの場合、集中力が切れた・疲れたと感じた場合でも、他の社員の目が気になって休憩をとることに引け目を感じてしまう人もいます。

オフィスラウンジで作業をすることで、業務の合間に自分の判断で適度に休息・リフレッシュの時間を設けることができ、より効率的に仕事をこなせるようになるという点も大きな魅力のひとつです。

2)社内のコミュニケーションが活性化する

オフィスラウンジを導入する企業が目指すことのひとつに、社員同士のコミュニケーションを活性化したい、というものがあります。

オフィスラウンジは社員ごとに仕事する場所が固定されておらず、さまざまな役職や部門の社員が同じ空間で仕事をすることになります。自分の席が固定された執務室型のワークスペースの場合、毎日顔を合わせるメンバーが同じなため、ほかの部署でどのようなことが行われているかはおろか、どのような人が働いているかということすら知らないというケースも少なくありません。これでは社内の情報交換がスムーズに行われず、クリエイティブな仕事をすることは難しいと言わざるを得ません。

全社員が同じ空間で仕事をするオフィスラウンジは、役職や部門を超えたコミュニケーションの場として非常に有効です。新しいアイディアを取り入れながら仕事をするためにも、社員同士が分け隔てなく情報交換ができる環境を提供しましょう。

3)企業イメージがアップする

オフィスラウンジを導入することによる効果は、働いている社員だけでなく、他社との取引や求人にも影響します。

オフィスラウンジを導入している企業と聞くと、下記のようなイメージを持つ人が多いようです。

・おしゃれな空間で仕事ができる

・コーヒーを飲みながらリラックスして仕事ができる

・社員同士のコミュニケーションが活発で風通しがよさそう

オフィスラウンジを導入している企業はまださほど多くない分、他社との差別化に繋がる大きな強みになります。さまざまな用途で使用できるオフィスラウンジは、来客対応時に使用すればリラックスした状態で商談を行えますし、社員同士の関係性が良さそうというイメージから、人材採用においても有利になることが多いようです。

オフィスの移転と合わせて、より社員がのびのびと働ける環境を整えることで、他社との関係性や人材募集においても、いい流れを作り出すきっかけになるということです。

4)情報漏洩リスクが少ない

自由な場所で仕事をできるのと同時に、情報漏洩のリスクを抑えることが可能になるという点も、オフィスラウンジを導入する大きなメリットです。

オフィスラウンジがない企業は、ミーティングや会議をする際に、不特定多数の人が利用する社外のカフェやラウンジを利用するケースもあります。誰でも利用できる環境では、仕事の話をすることで近くの人に内容が聞こえてしまったり、パソコンの画面が他の人にみえてしまったりといったリスクがあり、業務における重要な情報を守るという観点では不安要素が多いと言えます。

オフィスラウンジを導入することで、打ち合わせやソロワークの際に社外のカフェやラウンジに行く必要がなくなります。基本的に社員のみが利用する空間のため、休憩やランチで社員同士がコミュニケーションをとる場合においても、情報漏洩のリスクがなく安心して利用できるという点も支持されています。

3.オフィスラウンジを導入する際に意識したいポイント

オフィスラウンジを導入する際、ただカフェやラウンジのようなおしゃれなリラックス空間を作ればいいというわけではありません。レイアウトを考える際には、「導入する目的」と「レイアウトの統一性」の2つのポイントを意識しましょう。

1)目的に合わせてレイアウトを決める

導入する目的によって設置する家具が異なるため、どのような目的でオフィスラウンジを導入するのか、どのような使用方法を想定しているのかを、事前に明確にまとめておくことが大切です。

企業がオフィスラウンジを導入する目的は、主に下記のようなものがあります。

・ソロワークに集中できる空間を作りたい

・リラックスしながら作業できる環境を作りたい

・ゆったり休憩できる空間にしたい

・コミュニケーションを活発にしたい

上記に限らず、広いオフィスラウンジを作るのであれば、半分はソロワーク中心・もう半分は休憩目的といった作り方もできます。導入目的が明確になっていないと、どのような家具を購入すればいいかわからなくなるだけでなく、導入したあとも、利用目的が定まらず上手に活用できなくなってしまいます。

後に解説するおすすめのレイアウトも参考にしながら、どのような使い方をしたいかを明確にしたうえで、導入を検討するようにしましょう。

2)インテリアに統一感を持たせる

オフィスラウンジのレイアウトを考える際は、購入する家具やインテリアにもこだわりましょう。

完成したレイアウトが執務室と同じような雰囲気になってしまっては、わざわざオフィスラウンジを利用する気持ちになりませんし、全体の雰囲気に統一感のない空間では、業務の合間に十分にリラックスできないということも考えられます。また、ただおしゃれさだけにこだわってしまうと、肝心のパソコン作業やミーティングがしにくくなってしまう可能性も。

レイアウトやインテリアを考える際は、最初にまとめた導入目的を主軸にしながら、統一感を意識したデザイン性の高い空間を目指すことが重要です。

4.オフィスラウンジにおすすめのレイアウト

ここからは、オフィスラウンジを導入している企業に人気のレイアウトを3つ紹介します。導入目的によって取り入れるべき家具の種類も異なるため、どのような使用用途を想定しているかをイメージしながら参考にしてみてください。

1)ゆったりとしたソファー

新しくリラックススペースを作りたい場合は、ゆったりとしたソファースタイルのオフィスラウンジがおすすめ。

普段作業している執務室のデスクとは別に、奥行きがある大きなソファーを用意することで、仕事時間とリフレッシュ時間にメリハリをつけることが可能になります。

くつろげるスペースを目指すには、座面の弾力や素材、背もたれの角度にこだわることが大切です。ベッドに近い座り心地のソファーも販売されており、休憩時間を充実させる手助けをしてくれることでしょう。

2)ハイテーブル・チェア

社員同士のコミュニケーションを活発にしたいのであれば、ハイテーブルとチェアを組み合わせたスタイルのオフィスラウンジが好まれます。コーヒー片手にテーブルを囲んでちょっとした立ち話をしたり、短時間のミーティングをするのに最適なのがこのレイアウト。立った状態でのミーティングは社員同士の物理的な距離も近いことから、発言が活発になるという点でもおすすめです。

ハイテーブルを導入する場合は、ゆっくり座って作業できるローテーブルのスペースも確保しておくと、更に用途の幅が広がります。

3)1人用のソファーテーブル

ソロワークを充実させる目的で導入するのであれば、1人用のソファーテーブルを設置してみましょう。

社内での情報交換やコミュニケーションを重視する企業であっても、時には1人で集中して作業を進めなくてはならない場合や、周りを気にしない1人の時間が欲しいという場合もあるかもしれません。オフィスラウンジの一角に1人用のソファーテーブルをいくつか設置しておけば、「今は1人で集中したい」という社員のペースを尊重することが可能になります。

オフィスラウンジは目的に合わせてデザインしよう

社員の業務効率を上げるだけでなく、コミュニケーションの活性化や企業イメージアップにも繋がるオフィスラウンジは、今後も導入する企業が増えていくことでしょう。

導入する際には、「ソロワークを充実させたい」「リラックス空間にしたい」「コミュニケーションの頻度を上げたい」といった目的を明確にし、目的に合った空間づくりをすることが大切です。

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参考資料

コクヨ「オフィスラウンジとは?設置による6つのメリットや導入事例など紹介」

https://www.kokuyo-marketing.co.jp/column/cat71/post-100/

ワークデザインジャーナル「オフィスラウンジを設置する4つの効果!目的が重要なポイント」

https://designers-office.jp/media/office_lounge/

コクヨ「スタンディングミーティングとは?6つのメリットと注意点をわかりやすく解説」

https://www.kokuyo-marketing.co.jp/column/cat71/post-169/

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