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オフィスノウハウ

オフィスの会議室は何室必要?人数別の目安を解説

オフィスを移転・レイアウトするとき、「会議室は何室つくればいいのか」は意外と悩むポイントです。多すぎれば執務スペースを圧迫し、少なすぎれば会議室の取り合いになります。本記事では、在籍人数から会議室の数の目安(適正数)を見積もる方法を、オフィス家具メーカー・オカムラの調査データ(Office Data Report 2026)をもとに解説します。結論を先にいうと、会議室の数は「在籍人数 × 係数」でおおよそ概算でき、少人数向けの会議室を多めに用意するのがコツです。コンパクトなオフィスでの考え方もあわせて紹介します。

結論:会議室の数は「在籍人数 × 係数」で見積もれる

オカムラが先進的なオフィス239物件を調査したデータでは、在籍人数(N人)に対する会議室の適正数が、会議室のサイズごとに統計的な目安式として示されています。在籍人数を当てはめれば、必要な会議室数の目安が計算できます。

会議室のサイズ適正数の目安式在籍100人なら在籍1,000人なら
Sサイズ(〜4名)0.0163 × N約2室約16室
Mサイズ(5〜8名)0.008 × N約1室約8室
Lサイズ(9〜12名)0.0047 × N約0〜1室約5室
LLサイズ(13名〜)0.0045 × N約0〜1室約5室
在籍人数(N)に対する、サイズ別の会議室の適正数の目安。出典:オカムラ「Office Data Report 2026」をもとに作成

たとえば在籍1,000人のオフィスなら「Sサイズの会議室は 0.0163 × 1,000 = 約16室」が目安、という読み方です。在籍人数が分かれば、各サイズで何室くらい用意すればよいかをすぐに見積もれます。

ポイントは「少人数向けを多めに、大人数向けを少なめに」

表をよく見ると、サイズが小さい会議室ほど係数が大きく、必要数が多いことが分かります。これは、実際の打ち合わせの多くが2〜4名の少人数で行われているためです。13名以上が入る大会議室は、たまにしか使われないわりに面積を大きく取ります。

つまり、限られたスペースを有効に使うなら、大きな会議室を1つドンと構えるよりも、少人数用の会議室・打ち合わせブースを数多く用意するほうが実用的だということです。オフィス全体のレイアウトを考えるときは、オフィスの導線設計のポイントもあわせて検討すると、使いやすさがぐっと上がります。

会議室だけでなく「オープンなミーティングスペース」も用意する

会議は、扉で仕切られた「会議室(クローズ)」だけで行うわけではありません。執務エリア内のちょっとしたテーブルやブースなど、オープンなミーティングスペースも重要な打ち合わせ場所です。こちらも在籍人数に応じた目安式があります。

スペースのサイズ適正数の目安式在籍100人なら在籍1,000人なら
Sサイズ(〜4名)0.0502 × N約5箇所約50箇所
Mサイズ(5〜8名)0.016 × N約2箇所約16箇所
Lサイズ(9〜12名)0.0006 × Nほぼ0約0.6箇所
LLサイズ(13名〜)0.0001 × Nほぼ0約0.1箇所
執務エリア内のオープンなミーティングスペースの適正数の目安。出典:オカムラ「Office Data Report 2026」をもとに作成

オープンスペースはSサイズ(〜4名)が突出して多いのが特徴です。実際、オカムラの調査でも4名以下の少人数の打ち合わせは約9割がオープンなスペースで行われているという結果が出ています。一方で9名以上の打ち合わせは、ほとんどが扉付きの会議室で行われます。「少人数はオープン、大人数は個室の会議室」と使い分けるのが基本です。

注意:これは「大企業基準」の目安です

ここで紹介した数字は、オカムラが調査した先進的な大企業オフィス239物件の平均値がベースです。そのため、数十人規模のコンパクトなオフィスにそのまま当てはめると、会議室がやや多めに出る傾向があります。たとえば在籍30人なら計算上はSサイズ会議室が「約0〜1室」で、専用の会議室がほとんど不要という結果にもなります。

コンパクトなオフィスでは、次のような「引き算」で十分に回せるケースが多くあります。

  • 1室を兼用する……商談・社内MTG・面接を1〜2室で時間帯ごとに使い分ける。
  • オープンスペースで代替する……少人数の打ち合わせは、執務エリア内のテーブルやブースで済ませる。
  • 欄間オープンと個室を使い分ける……社内ミーティングは天井まで仕切らないオープンな間仕切りでコストを抑え、外部との重要な商談だけ天井まで仕切った個室にする。
  • 貸会議室を使う……大人数の会議は頻度が低いので、必要なときだけ近隣の貸会議室を借りる。

会議室の数や広さは、結局のところ1人あたりに割けるオフィス面積とのバランスで決まります。自社にどれくらいの広さが必要かは、1人あたりに必要なオフィススペースの記事や、増員計画に基づいたオフィスの広さの考え方もあわせて確認してみてください。

まとめ

  • 会議室の数の目安は「在籍人数 × 係数」で概算できる(Sサイズ会議室なら 0.0163 × 在籍人数)。
  • 少人数向けの会議室ほど多く必要。大会議室は数を絞ってよい。
  • 4名以下の打ち合わせは約9割がオープンスペース。会議室とオープンスペースを使い分ける。
  • これは大企業基準の目安。コンパクトなオフィスは兼用・オープン化・貸会議室で引き算する。

会議室の数で迷ったら、まず「自社で多い打ち合わせは何名くらいか」を振り返るのが近道です。少人数の打ち合わせが中心なら、大きな会議室より小回りの利くスペースを増やすほうが、結果的に満足度の高いオフィスになります。

※本記事の数値は、株式会社オカムラ ワークデザイン研究所「Office Data Report 2026」(先進的オフィス239物件の調査・2022〜2025年の平均値)を出典としています。詳細はオカムラ公式サイトのオフィス調査ページをご覧ください。

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