シェアオフィスやレンタルオフィスで事業を立ち上げて、メンバーが増えてきた。来客も増えてきた。「そろそろ専用オフィスに移るべき?」——多くの会社が一度は通る悩みです。
この記事では、シェアオフィスから専用オフィスへ移るタイミングの目安と、判断基準を整理します。人数と面積の考え方、費用の分岐点、許認可の問題、そして「決めてから入居までにかかる期間」まで、オフィス移転プラットフォーム「cocosy」の実データを交えて解説します。

実際に移った会社の話を聞くと、きっかけはおおむね次の3つに集約されます。
cocosyで成約したSolarium様も、シェアオフィスから専用オフィスへ移った1社です。移転後の変化として「商談がしやすくなった」だけでなく、「許認可の関係でできなかった新規事業が可能になった」ことを挙げています。詳しくはSolarium様の移転インタビューをご覧ください。

専用オフィスの広さは「1人あたり何坪」で考えます。目安は次のとおりです。
人数別に必要な広さを整理すると、次のようになります。
| 人数 | スタートアップ型(1.5〜2坪/人) | 一般企業型(2〜3坪/人) |
|---|---|---|
| 5人 | 約8〜10坪 | 約10〜15坪 |
| 10人 | 約15〜20坪 | 約20〜30坪 |
| 20人 | 約30〜40坪 | 約40〜60坪 |
| 30人 | 約45〜60坪 | 約60〜90坪 |
シェアオフィスの個室は1〜10名程度の区画が中心なので、10名を超えたあたりから「専用オフィスも含めて比較する」段階に入ります。1年後・2年後の採用計画も踏まえて、少し余裕のある広さで考えるのがコツです。増員計画と広さの考え方はスタートアップ企業のオフィスの選び方でも詳しく解説しています。
シェアオフィスの個室プランは、1席あたり月数万円〜が一般的です。人数が増えるほど「席数×単価」で費用が積み上がっていきます。
一方、専用オフィスの賃料は「坪単価×坪数」です。たとえば坪単価2.5万円のエリアで10人・20坪のオフィスを借りると、賃料は月50万円(+共益費)。1人あたり月5万円です。シェアオフィスの個室で1席あたりの負担がこの水準を超えてきたら、専用オフィスと比較する価値があります。
ただし専用オフィスには、賃料のほかに初期費用(敷金・保証金、内装費など)がかかります。cocosyに掲載されている8,914区画の実データでは、敷金の平均は7.4ヶ月分、最も多いのは12ヶ月分でした(敷金0円の区画も8%あります)。詳しくはオフィスの保証金・敷金は何ヶ月分が相場?をご覧ください。
ちなみにシェアオフィスの場合には、敷金は1~3か月程度で済むことが一般的です。
費用や広さより先に、こちらが決め手になるケースもあります。

シェアオフィスは契約すればすぐ使えますが、専用オフィスはそうはいきません。
これらは並行して進むものの、トータルでは「移りたい時期の3〜6ヶ月前」に動き始めるのが安全です。「席が足りなくなってから探す」と、割高な選択や妥協した物件選びになりがちです。逆に言えば、早く動くほど内装や条件を冷静に比較検討できます。
「まだ検討段階」でも、相場を眺めておくと判断が早くなります
cocosyなら気になった区画について、オーナーへ直接質問できます。
会員登録なしで閲覧できます
シェアオフィスから専用オフィスへ移る判断基準は、次の3つです。
そして専用オフィスは入居までに3〜6ヶ月かかります。「移るかどうか迷い始めた時」が、情報収集を始めるベストタイミングです。
ライター:小堀恵一(株式会社Lexi/オフィス移転プラットフォーム「cocosy」運営)
この記事を書いた人
小堀恵一(株式会社Lexi 代表取締役)
オフィス移転プラットフォーム「cocosy」運営
東京都立大学経済学部卒業。2009年よりオフィス移転の現場に携わり、リクルート・エムスリー・DeNAなど大手企業の移転を担当。2018年に株式会社Lexiを設立し、不動産デベロッパー向けの物件紹介VR事業を大手各社に導入・定着させたのち事業を売却。物件情報の流通の非効率と情報の非対称性を解消するため、2022年からオフィス移転プラットフォーム「cocosy」を立ち上げ、運営中。3人の子どもの父。