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オフィス移転・開設時の家具費用はいくら?相場と「見積で驚かない」ための知識

オフィス移転・開設時の家具費用はいくら?相場と「見積で驚かない」ための知識

オフィス移転や開設の予算を組むとき、賃料や敷金はしっかり調べるのに、家具の費用は「あとで考えよう」になりがちです。ところが実際に見積を取ると、家具・什器まわりは想像より高く、しかもここ数年は値上がりが続いています。実際、当社が現場で見た例では、Web会議用の防音ブースが1年で2割ほど値上がりしていたケースもあります。

この記事では、オフィスの現場に立つcocosy運営局が、家具費用の相場と、相場表だけでは分からない「見積で驚かないための知識」をまとめます。

1. まず全体像:家具費用は「1人あたり5〜10万円」が出発点

オフィスのデスク・チェア・空調が並ぶ執務エリア

デスク・チェア・収納・会議テーブルといった基本の家具一式で、1人あたり5〜10万円が目安です。10名のオフィスなら50〜100万円。ここにテレカンブースや応接家具を足すと、さらに上振れします。

注意したいのは、移転の初期費用の中で家具は「内装工事・敷金と並ぶ独立した予算項目」だということです。内装費用(一般的な工事で坪15〜25万円程度〜)とは別枠で見込んでおかないと、あとから予算が足りなくなります。

→内部リンク:オフィスの保証金・敷金は何ヶ月分が相場?

2. アイテム別の相場(新品)

オフィスチェア:価格は3層に分かれる

メッシュタイプのオフィスチェアとデスク
価格帯タイプ特徴
〜1万円簡易チェア短時間の利用なら十分だが、長時間勤務では体への負担が出やすい
1〜3万円機能性チェアランバーサポートや調整機能を備えたメッシュチェアが中心で、立ち上げ期のまとめ買いに向く。例:人間工学設計のAerlix「N09」は税込19,980円(2026年8月時点の公式ストア価格)
10万円〜ハイエンドオカムラ・ハーマンミラーなど。長く使う前提なら投資価値はある

デスク:幅選びにデータがある

1台2〜5万円程度が中心。参考までに、オカムラ「Office Data Report 2026」によると、先進的オフィス239物件で最も多い執務デスク幅は1001〜1200mm(43.5%)。迷ったら幅1200mmを基準にすると、実際のオフィスの多数派に合います。

収納:紙が減った分、少なくてよい

同レポートでは1人あたりの収納量は1.8ファイルメーター(A4ファイル背幅換算で約1.8m分)。ペーパーレス化で収納は年々減っており、「前のオフィスと同じ量」を買うと余らせがちです。

会議テーブル・応接

会議テーブルは5〜15万円程度、応接セットを作るなら20万円〜。何室・何席必要かは在籍人数からの目安式があり、たとえば4名以下の会議室は「在籍者数×0.0163室」が統計上の目安です(同レポート)。

3. 新品・中古・サブスクの使い分け

調達方法費用感向いているケース
新品定価長く使う。全席統一でまとめ買い
中古定価の3割程度以下(中古オフィス家具大手の相場)初期費用を抑えたい。有名メーカー品を安く
サブスクチェア月額640円〜(subsclife公表値)等増減員が読めない立ち上げ期。総額が定価を超えない設計のサービスもある

同じ1万5千円でも、「新品の1万5千円のチェア」より「定価5万円クラスの中古チェア」のほうが座り心地で勝ることが多い、というのは中古市場でよく言われる話です。立ち上げ期は「役員・長時間勤務者は中古の上位機種、それ以外は新品の機能性チェア」といった組み合わせも現実的です。

4. 相場表に出てこない、3つの「見積で驚くポイント」

ここからは、「オフィス」の現場で実際に見てきた話です。

①テレカンブースは1年で2割ほど高くなっている

Web会議用の防音ブースは高騰が続いており、昨年100万円以下だった製品が今年は120万円前後になった例を実際に見ています。1台あたり100万円を超える買い物なので、「とりあえず2〜3台入れよう」と軽く考えていると、値上がり分だけで数十万円の予算超過になりかねません。台数は本当に必要な分だけ、早めに見積を取るのが安全です。

→内部リンク:テレカンブース(防音ブース)の価格相場と選び方

②パーテーションが高いのは「板の値段」ではない

会議室を作るパーテーション工事が高くなる本当の理由は、パーテーション自体ではなく、天井まで仕切ると発生する設備工事です。天井まで間仕切ると、消防法上の煙感知器の設置、空調の分岐、電気の分岐が必要になり、区画ごとに設備を成立させ直すことになります。

逆に言えば、社内ミーティング用は欄間オープン(天井まで仕切らない)にすれば、この設備工事が丸ごと不要になります。遮音が必要な来客用の会議室だけ天井まで仕切る、というメリハリが費用対効果の高い落としどころです。

→内部リンク:オフィスのB工事とは?

③どのビルに入るかで、同じ工事が1.2〜1.3倍変わる

大手デベロッパーの物件では、設備に関わる工事(B工事)を指定の大手ゼネコンが行うため、相見積もりで価格を下げる余地が小さく、体感で通常の1.2〜1.3倍の費用になります。家具そのものの話ではありませんが、「家具+工事」のトータル予算は物件選びの段階で決まってくる、ということです。

5. 「広さ」と家具の関係:家具占有率55%の壁

デスクが並ぶオフィスの執務スペース

家具を買いすぎると、費用だけでなく働き心地にも跳ね返ります。オカムラの研究では、執務エリアに占める家具の面積比率(家具占有率)が55%を超えると「狭い」と感じる人が急増することが分かっています。

1人あたり面積の目安は一般企業で2〜3坪、スタートアップで1.5〜2坪。コンパクトなオフィスほど、チェアの張り出しやキャビネットの奥行きが通路を圧迫しやすいので、「置ける量」から逆算して買う量を決めるのが、結果的に一番の節約になります。

6. モデルケース:10名オフィスの家具予算

項目数量単価目安小計
デスク(幅1200mm)103万円30万円
機能性チェア102万円20万円
収納キャビネット34万円12万円
会議テーブル+チェア6脚1式20万円20万円
小計(基本セット)82万円
(追加)テレカンブース1120万円〜120万円〜

基本セットで約80万円、ブースを入れると一気に200万円超。「ブースを入れるかどうか」が家具予算の最大の分岐点になるのが、いまの相場観です。

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7. まとめ:家具で抑えた分を、立地と賃料に回す

  • 家具一式は1人あたり5〜10万円が出発点。中古・サブスクを組み合わせれば圧縮できる
  • 高騰しているのはブースと工事まわり。「相場表にない費用」こそ早めに見積を
  • 家具占有率55%を超えない量に抑えるのが、費用と快適さの両立点

家具費用をコントロールできれば、その分を賃料や立地に回せます。オフィス探しの段階から初期費用全体を見通したい方は、オフィス移転プラットフォーム「cocosy」をご活用ください。

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ライター:cocosy運営局(オフィス移転プラットフォーム「cocosy」運営)

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